涙のチカラ パート⑤

涙のチカラ5

ドライアイを理解する上で、「涙」はとても重要です。

ドライアイは、涙の量が少なくなったり、涙の成分が変化する事により、眼球の表面が乾燥し、傷や障害が生じる病気。

その涙の力は主に5つあります。

~目の表面にある活性酸素を除去して炎症を取り除く力~

~目の中に入ってきた細菌と戦い、感染から目を守る力~

~目の中に入ってきたゴミやアレルギー物質を洗い流して、目の表面をきれいに保つ力~

~レンズとしてピントを結ばせる力~

に続き今回は、最終回の第5弾を紹介します。

「涙の力 パート⑤」

~涙の中にある栄養素を目の表面に供給する力~

涙は、目の表面に栄養を運ぶとても大切な役割があります。

涙液中には、「EGF」・「ビタミンA」などのたくさんのタンパク質が入っており

これらの成分は目の表面の細胞に必須と考えられています。

特に、EGFとは、上皮成長因子(じょうひせいちょういんし、Epidermal Growth Factor; EGF)といって

細胞の成長と増殖の調節に重要な役割をするもので、

アメリカで行われた臨床試験では、

新生細胞の成長を平均284%促進することが、確認されたタンパク質の一種なんです。

シェーグレン症候群などの涙がまったくでない病気が、

目薬などの人工的に作られてた涙液をいくら使用しても治らない理由は、実は、

ここにあります。

目薬(特に市販の目薬)などによって目の表面を一時的に潤すことは出来ても、

目薬にはこれらの栄養分が少ない為、

角膜の一番上に存在する細胞が栄養不足となり、どうしても異常が起きてしまうのです。

≪補足≫

涙の成分を補う治療法としては、

涙液中の栄養分がほとんどすべて含まれている血液を利用した血清点眼という方法があります。

血清点眼は、今やドライアイを治療する上で、とても有効な治療法だと知られています。

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